ウン十年ぶりに降り立った小田原。
ま、せっかく来たのでと、まだまだ暑い9月の中旬に小田原駅から小田原城まで歩いてみる。
青空に白い壁と黒い石垣が美しい。が、天守閣まで登る勇気と元気もなく、どうしようかなと市街地マップを見ていると、「ういろう」さんが近いのを見つけた。
株式会社ういろうは、お薬と和菓子を製造販売している老舗。歌舞伎の演目「外郎売(ういろううり)」でも有名な老舗中の老舗です。
店構えもなんて立派!
お店に入ると、正面にはういろいをはじめとしたお菓子が色々と。右手には喫茶室、そして、向かって左奥は薬を販売。
私は「ういろう」と婦人科系のトラブルによさそうな「五香湯」を購入
さて、「ういろう」ですが、お菓子のういろうももちろん有名。実は外郎(ういろう)家が作っているお菓子と薬、なので両方ともういろうと呼ばれています。
薬のういろうは、大陸から持ち込まれた家伝薬で、透頂香(とうちんこう)が本来の薬の名前。ただ、透頂香は読みにくかったこともあり外郎家の薬として「ういろう」と呼ばれるようになったそうです。
そんなういろう(=透頂香)、六神丸ほどは小さくないけど、一粒はやはり現代の西洋薬と比べると小さく飲みやすそうです。腹痛、下痢、胃痛、をはじめ、頭痛、めまい、咳などなど効能も広い万能薬。
そうそう、ういろうや五香湯を販売している薬売り場には、亀田利三郎薬舗の六神丸も置いていただいてます。ういろうも六神丸など、日本に古くから使われ続けている漢方薬、家庭薬は長く飲まれている安心感があります。後世にもしっかりと伝えていきたいですね。