百日咳の感染などの流行について
今年、全国的に百日咳の患者数が急増しており、
5月25日までの1週間で全国報告数は3,000人近くに達したとされています。
このうち京都府でも顕著な増加が見られ、最新の報告では、2025年7月13日までに累計611件に上り、2019年の年間報告数(255件)をすでに超えて過去最多となっています。

百日咳とは?一般的な注意点
百日咳は百日咳菌による強い感染力をもつ細菌性疾患で、咳・くしゃみなどによる飛沫接触で感染します。潜伏期間は通常7~20日。初期に風邪のような軽症が現れ、その後より強い咳が連続し、2~3ヶ月にわたり続くケースもあります
なぜ今、流行しているのか?
新型コロナ対策(マスク・手洗い・外出自粛など)の徹底により、百日咳を含めた多くの感染症への接触機会が減少し、集団免疫が低下した可能性が考えられます。その結果、免疫の薄い子どもを中心に感染が拡大したと推察されます。
漢方の視点から:咳や体力低下への対応
東洋医学では「咳」は体全体の「気・血・津液(体の水分)」のバランスが乱れたサインと捉え、咳そのものだけでなく、
小児六神丸の一般的効能:
咳や痰を鎮める。
体力の回復・滋養強壮。
消化機能を助け、全身の回復を促す。
百日咳そのものを治す薬ではありませんが、体力が落ちている子どもや咳が続いて
疲れた体を補うサポートとして、漢方的な一助となることがあります。
この年代でも、体調を崩した際に漢方サポートを考えることは効果的かもしれません。
特に、体力が戻りにくいケースや寝起きの悪い子どもにも適しています。
ただし、医師や漢方専門医の判断が前提であることは言うまでもありません。
体調に不安がある場合は、必ず医師や漢方の専門家にご相談いただくことをおすすめします。
