早いもので、2025年も残りわずかとなりました。
年末に向けて慌ただしくなり、気づかないうちに疲れがたまりやすい時期です。
今回のブログは「風邪のひき始めの養生」というテーマでお送りします。
是非最後まで読んでいただけますと幸いです。
この季節は冷えや乾燥も重なり、「なんとなく寒気がする」「のどがイガイガする」など、
風邪のひき始めの症状が出やすくなります。
東洋医学では、風邪のひき始めを体の表面(皮膚)から寒さや悪い“風”が入り込んだ状態と考えます。
まだ体の奥まで入り込んでいないため、この段階で整えることが、こじらせないための大切なポイントです。
体の表面についた「寒」を外へ追い出すことを「解表(げひょう)」といいます。
この解表に役立つのが「辛味(しんみ)」です。
東洋医学でいう辛味は、唐辛子のような強い刺激のことではありません。
辛味とは、「香りが立つ」「体の巡りをよくする」「外へ発散させる」といった働きをもつ味のことを指します。
そのため、食べて辛く感じなくても辛味に分類される食材がたくさんあります。
◎辛味の働きとおすすめ食材
①体をあたため、じんわり汗を出す
→寒さが原因の風邪におすすめ
食材
生姜、ネギ、大葉、シナモン、パクチー、わさびなど
こんな時に
・寒気がする
・白くてサラサラした鼻水
・汗をかいていない
・寒い朝、体が冷えている時
温かいスープやお味噌汁に少し加えるだけでも◎
②のどの痛み・頭痛・肩こりをやわらげる
→炎症が出始めた時におすすめ
食材
ミント、菊花、くず、大根、レンコン など
こんな時に
・のどの痛み
・頭が重い
・首や肩のこり
体にこもった熱をやさしく逃がします。
〇くずのおすすめ養生:すりおろしたりんごを、くずで溶いて弱火で温めると、
のど・お腹・体力回復を同時にケアできます。
終わりに
風邪は症状の変化が早く、東洋医学では「風は百病の長」ともいわれます。
こじらせる前の早めの養生が大切です。
良い年末をお迎えくださいませ。
